介護士が仕事を長く続けていくためにはメンタルケアを意識して行うことが重要である。なぜなら、介護士の離職理由として身体的な負担と並んで、利用者や同僚との人間関係に起因したメンタルの問題を訴えるケースが多いからである。メンタルケアというと、難しそうに聞こえるが、自分の心を大切にしてリラックスする時間を持つことが重要である。簡単に自分でできるメンタルケアとして公私の区別をしっかりとつけるという方法がある。具体的には仕事が終わった後や休日は一切仕事のことを考えないということである。
自分のプライベートな時間は、自分の好きなことや楽しいことだけをして過ごすと、心の安定を図ることができるでしょう。そのためには、仕事を家へ持ち帰らない、職場の人と連絡先の交換をしないなど、公私をわけるための工夫も必要でです。家族に依頼して、仕事のことを話したらペナルティを課してもらうなどゲーム感覚で楽しむと良いかもしれません。メンタルの不調がすでに深刻な場合は、専門家に相談することも一つの案です。カウンセラーや場合によっては、心療内科等の受診も考えられます。専門家に話を聞いてもらうことで、自分の気持ちを整理し自分の抱える問題が実はそれほど大きなものでないことに気づくことも。また、介護士の場合、職場にカウンセラーなどの心理職員がいる場合もあるでしょう。身近な専門家に心を落ち着かせるための方法や、生活習慣などを聞いて実践することも介護士のメンタルケアの一つです。